超薄立ち飲み屋に続いて、やたら立派なカウンターがありながら会員制で場所非公開のBarを開くなど、「大人が本気で遊ぶとえらいことになる」を実践し続けている全宅ツイの根幹を担っている一大イベント「クソ物件オブザイヤー」が、今年もやってきた。

　原作のひとりとして関わっている「正直不動産」のエピソードでも取り上げさせていただいた物件もあるのだが、まあ、不動産の世界ってのは実に不可思議な業界で、その昔話題になったトマソン空間がリアルで存在するわけで、そこに曲者が蝟集しているという仕組みになっている。

　2014年の「次世代に語り継ぎたいプロジェクト100選」から始まり、ついに2023年を迎え、10周年。神をも恐れぬ所業もこれだけ続けば、お見事と言うしかない。

　遊びも仕事も全力投球しすぎて、気づいたらこうなってたを現実社会で見せてくれている全宅ツイとクソ物件オブザイヤーは、どんなにAIが発展しようとも決して超えることのできない、これぞ「人間の一大馬鹿騒ぎ」として、未来永劫続くかもしれないので、業界としては覚悟してこの時期を耐えるしかないのでしょうから、私も一緒に耐えることにします。

　クソ物件オブザイヤーに幸あれ。