「第二回タワマン文学大賞」
結果発表です!!
第二回タワマン文学大賞の結果発表だ!!
今年もたくさんの文豪が誕生してしまったウホ…
まずは各部門賞から…
麻競賞
【それは非通知の着信だった。】かもめ君@kamome81
https://twitter.com/kamome81/status/1594349964926205952
講評:タワマン低層階に対する煽りとして「低層階だけに幽霊が出る」みたいな馬鹿なことをちょうど考えていたときに読んで、あまりのしょうもなさに笑ってしまいました。これでもかと言うほどに陰鬱な話を連ツイするお祭りになってしまった中の一服の清涼剤であり、それはつまり美味しんぼにおける富井副部長です。(麻布競馬場)
窓際賞
【坪単価30万位が限界っすね】kkのd@coldtopic
https://twitter.com/coldtopic/status/1594527940917673984
講評:#麻布競馬場になれなかった私たちのTwitter文学大賞 となって都会的なシュッとした文学を目指す自意識発露の限界ハッテン場になりつつある中、湾岸ディストピアというタワマン文学の源流への敬意とスケボーをはじめとした小ネタが散りばめられており、サカーキーが出てきた所で優勝。(窓際三等兵)
KADOKAWA賞
【また東京に新しいタワマンが建つ】おとうふ@新潟のマンション管理士@otoufu_mankan
https://twitter.com/otoufu_mankan/status/1594363432425267201
講評:頑張っても感謝されない、報われないマンション理事長の辛さと哀愁という、マンション管理士ならではの視点がよかったです。タワマン購入の出口戦略について思いを馳せました。(KADOKAWA 山崎悠里 )
そして…第二回タワマン文学賞の頂点に立ったのは。。
最優秀賞
【生まれも育ちもヨコハマです】とっくさん@tokusenjouhou20
https://twitter.com/tokusenjouhou20/status/1594487943703367680
講評:リアリティを執拗に描いた力作大長編が多い中、「つまりタワマン文学とは何か」を最短距離で語ることで、冷たく突き放すような、しかしぬるい温度のある諦めが不思議と立ち顕れた。なんとなく「勝ち筋」が固まりつつあるタワマン文学を刺し殺しに来た感じが最高でした。(麻布競馬場)
講評:「横浜」という言葉から我々が思い描くのが横浜駅やみなとみらいであるのに対し、「地元が横浜」という人間の大半が住むのは横浜線や相鉄線、京急線沿線であるという厳しい現実。そんなハマっ子達の切なくもいじらしい地元愛と、結婚という世間が定めた価値観との葛藤をわずか697文字で描く圧巻の描写力。来年こそは横浜ベイスターズ25年ぶりの優勝を祈念しております。(窓際三等兵)
講評:
さらっとした流れるような文体で読みやすく、すっと入ってきました。
タワマンに住んでいるかどうかに関係なく、
この等身大の生活に身に覚えがある人も多いのではないでしょうか。
大きな不幸や幸せもないけど、日々ほどほどに満足して暮らしている。
日々の小さな喜びのひとつにタワマンという城がある。
タワマン文学とは日常なのだということに、改めて気づかされた一作でした。
(KADOKAWA 山崎悠里 )